なぜブルマーなの 乙女心を女性市議が代弁 小金井市議会 /東京 ブルマーをはくのは強制か自由か? 十三日に行われた小金井市議会の一般質問で、 女子小中学生の体操着を巡ってこんなやりとりがあった。 質問したのは、若竹綾子市議=湧く湧く環境クラブ。この四日、市内の小中学校三 校の体育祭を見学したが、このうち二校の女子生徒が、生地が足の付け根までしかな い同型のブルマーをはいていた。翌日、生徒にブルマーが好きかを聞くと、「体形が 分かって恥ずかしいし、冬は寒い。嫌だけれど決まりだから……」と話したという。 そこで、一般質問の中で「どうして、同じ格好をしなければいけないのか」と、疑問 をぶつけた。思春期の女子生徒の微妙な気持ちを代弁したつもりだという。 これに対して、舘野武二・学校教育部長は「各校で安全性、保健面、家庭の経済的 負担などを考慮して指定している。着用しなければいけない、ということではない」 と答弁した。 若竹市議は、他の自治体からの転入生も同じブルマーをはいている例をあげ、「結 果的に強制では」と迫ったが、結局、着用は強制ではないとする内容の答弁で決着し た。 小金井市内ではすでに、裾(すそ)がももまである「短パン」と呼ぶ体操着を採用 している学校もあり、こちらは好評だという。 95.06.14 朝刊 東京版 |